鳥谷敬 生涯記録を振り返る
『向上心』鳥谷が言っていた言葉!!
入団当時からMLBを目指していたかもしれません。
今シーズン、ゴロの捕球体制で新しい試みをみせていました!?
土のグランド甲子園ではしっかりとることを重視!
人工芝の多いMLBを視野に入れ、片手のグラブで走りながらの捕球。
常に向上心を意識し、対策をとっているのに違いない!?
入団当時からの成績をグラフにしてみました。
向上心を検証するには、これが一番かな? と。
試合数
入団後、数年からフル出場を続けています。
楽して年俸がたくさんもらえるより、たくさん試合に出たい!! というのが本音でしょう。
MLBにいく前提として、試合に出場できることが第一なのではないでしょうか。
## 打率
明らかに上昇傾向です。
しかも、入団初年度が最低打率ですから、文句なしの安定感です。
## 長打率
浮き沈みがありますが、全体的に上昇傾向であることは間違いないです。
この数字は、どういうタイプの打者かということによって大きければ良いという数字ではありません。
とはいえ、こちらも入団当時が最低ですから、立派です。
## 出塁率
ほぼ年々上昇していますから素晴らしい数字です。
驚異の選球眼は誰もが認めることでしょう。もしかしたら、審判より選球眼があるのでは!?・・・
四球と確実な打撃の結果で、今シーズン、ゴメスの勝負強さの陰には、鳥谷の高出塁率があってのことではないでしょうか!?
投手にとって安打でも四球でも失策でも、塁に出られることがいやなはずですから、歴代の出塁率王を目指してほしいです。
三塁打はそうめったに出るものではありませんから、特に気にする数字ではないでしょう。
しかし、毎年数本打っているということは脚力・走力の高い証拠だと思われます。
二塁打数は、伸び悩みの感がありますが、上昇傾向であることはいえると思います。
外野の間にライナーを打てれば、二塁打になりやすいですし、二塁打とは簡単にチャンスを広げられると思いますので、今後、最も増やしてもらいたい数字として、期待したいです。
ここ数年、10本未満です。本拠地が甲子園ということもあるとは思います。
本塁打を狙いすぎて打撃を壊してしまうのが一番怖いですから、強い打球、ライナーを打ってヒットや二塁打が増えるのと同時に、たまたま本塁打になった・・・というような感覚で良いと思います。
掛布やアニキ金本がよく言うように、腰を入れた強いスイングを自分のものにすれば、自然と大きいのも増えるかもしれません。
もともと、芯でとらえた打球は遠くへ飛ばす能力は持っていると思いますので。。。
盗塁
なんといっても、WBCでの台湾戦、9回2死1塁での盗塁は、強烈な印象を残しました!!
総合力で高レベルな選手としての鳥谷ですから、盗塁数にこだわる必要はないと思います。
試合に効果的な盗塁、成功率の高い盗塁を心がけてもらいたいです。
昨年は、ゴメスという頼りになる四番打者がいましたので、盗塁という冒険を犯す必要性が低かったと思いますが、着実に年々、盗塁数は増えていますし、盗塁技術は高くなっているのではないでしょうか。
## 犠打・犠飛
攻撃・守備の両方のチームの中心選手になるにしたがって犠打は少なくなるのは当然の結果なのでしょう。
犠飛は、かろうじて上昇傾向にあるといえますが、無死あるいは1死でランナー3塁という場面での打席はたくさんあろうかと思います。そこで、安打を打てるのがよいわけですが、犠牲フライを打てる技術を高めると打点も増えますし、チームにとっても貴重な得点をたたき出せます。
打点を稼げる打者として、犠飛の数は物足りない気もします。
## 死球
特にケガをしないよう気を付けてもらいたいだけですね。
盗塁死
先にも述べましたが、効果的な盗塁を目指してもらいたいだけです。
盗塁死を0にすることは難しいでしょうし、仮に盗塁死しても、試合の流れを良くするというような試みであればよいかと思います。
## 併殺打
良くない記録ですが、打席にもたくさん立ち、鳥谷のような中心選手になれば併殺打も増えてしまうのは仕方ないでしょう。
しかし、しっかり打っての併殺打であればファンも納得するということを心にとめていただければと思います。
## 得点
チームメイトの打撃にも左右される数字ですので、何ともいえません。
出塁率は年々高くなっている鳥谷ですから、走塁で打者を手助けするという技術を高めるということを頑張るのみですね。
## 安打・塁打
多いか少ないかは別にして、安定した数字を残しています。
必ずしも年々増加しているとはいえませんが、見方を変えれば、安定した数字を残せるということ自体が並大抵ではないという解釈ができるのではないでしょうか。
もちろん決して少ない数字ではありませんので・・・。
## 四球
出塁率の項目で述べましたが選球眼は素晴らしいです。
ボール球は決してバットを振らない、という強い気持ちの表れなのでしょう。
鳥谷のスキのない構えは、いかにも打たれそうな威圧感があります。投手は投げずらいでしょうね。
審判も鳥谷が見逃したのだからボールかな!?というような、鳥谷ブランド? ができつつあります?。
自分も前は四球でつまらない?とも感じていましたが、今では、さすが鳥谷と感心します。特に2ストライク0ボールから四球を選べる選手は、そういないと思います。
## 三振
正直、今シーズン、三振が多いような気がしていました。ところが、こう見てみると年々減少傾向にあるのですね。
入団当初は1試合1三振程度のペースが、年々減っています。
打球を飛ばさなければヒットになる可能性もない、ということが言えるのでしょう。
バットをボールに当てる技術の向上の結果でしょう。
最後に MLB挑戦へ
主な成績をグラフでみてきました。
やはり、鳥谷にとって『向上心』という言葉は偽りのない気持ちなのでしょう。
この成績をMLBのチームの方々が見てどう思うか? 派手な成績は残していないかもしれませんが、“これぞ日本人”という安定した成績を残しています。
身体も頑丈ですし、外国人にはないキメの細かい技術で、MLBでも安定した成績を残してくれるものと考えています。