コリジョンルールプロ野球界現状の2大問題
阪神ファンである私が唯一、昨季で退団したマートン選手のイヤなところが、塁上の守備の選手に体当たりすることでした。
選手が怪我をするのは、その選手はもちろん、選手の家族、チーム、ファン、関係企業、プロ野球全体の問題で考えてもマイナスのことであると思うのです。
まして、それが野球とは関係のない体当たりというプレーで怪我をするなんてのは、非常に残念です。
体当たりをしたければ、プロレスとかラグビーとかの道にすすめば・・・とさえ思ってしまいます。
さて、今季から適用されることになった『コリジョンルール』というモノは、ちょっと問題が大きいようです。
TBSテレビ、サンデーモーニングで、阪神のその場面を初めて映像でみました。
原口捕手、あれは審判の判断が悪いですよ。
審判の判断か、ルールを決めた組織、運用する審判団の認識がズレているような気もします。
よく『ランナーの走路を妨害してはいけない』という表現があります。
ルール上、本塁では、滑り込むことを前提になっているかどうかは、私、知りませんが、原口捕手の場合、ランナーの足の入るすき間は間違いなくありました。
そして、一番言いたいことは、誰がどう見ても危険なプレーではなかったこと。
ランナー側のチームの立場でも本来、文句のつけようのない捕手のプレーだったと思うのです。
現状の審判団は、頭が固くなっているような気がします。
細かいルールができたり、ビデオ判定が取り入れたりしています。
机上の学問のような判定が目立ちます。
テレビドラマで聴くような、『事件は現場で起こっているんだ!!』という感覚が鈍っているような気がします。
もっと審判の目で見る判断に自信をもってください。
話は、原点に戻ります。
コリジョンルール、冷静に考えれば、“ 単純明快 ” です。
捕手は走者の走ってくる方向からみて、完全に本塁ベースを身体でふさがないこと
(返球の処理するための一連の動きを除く)
走者は、ベースに向かって走り込むかスライディングをすること
当然、上記2点を守ってプレーしていても衝突などは起こるかもしれません。
そのときは、それが故意なのか(本来ルールを守れば故意ってことはありませんが)、故意でなくても怪我の恐れのある危険なプレーなのか、そこを審判が判断すればよいのだと思います。
もちろん怪我の恐れがあったプレーならその行為をした選手を罰すればよいですし、そうすることで、怪我を未然に防ぐ技術の全体的な向上に役立ってくるでしょう。
仮に、瞬時のことですから、誤審もするでしょう。
そこで、審判の判定の訂正に関する適用の認識を、チーム・審判・ファン、世論と、全てが変える必要も出てくると考えます。
ビデオ判定は正確ですが、すべての球場に設備を整えるには費用がかかりますし、試合中の間の抜けた時間が、スポーツを楽しむ観点から、もったいないと感じます。
審判は現状4人います。(本来、外野の線審含め6人いるべきと思いますが。)
監督などから判定にクレームがあったら、全審判で話し合い、明らかにおかしい判定は訂正すればよいと思います。
審判も人間ですから、当該の審判が何かの理由で正確に判定できない状況だったとしても、4人、6人の審判がいれば、だれかがその判定はおかしいと自信をもって言えることもあろうかと思います。
結局、ルールを決めるとき、何事をするにも共通して言えることですが、目的が何なのか!?
そこを忘れてしまっては、とんでもない方向に向かってしまいます。
今回、プロ野球界、現状の2大問題として、コリジョンルールについて思うところを書かせてもらいました。
もうひとつは、オリンピック期間中、神宮球場が使えなくなる問題を近々取り上げたいと思っています。
引き続き、興味を持ってチェックしていただければ幸いです。