人間味のある実力主義
鳥谷の8番。
金本監督の考えをあれこれと考えました。
若手を積極的に起用しています。
そして、それなりの結果を出しています。
打順を毎日のように変えています。
昨日の試合後の監督のコメント『現状、鳥谷より原口とか高山のが期待できる』とかだったかと・・・。
確かに鳥谷の現状の成績は良くないです。
かといって、一般的にいう8番打者とすればよい成績です。
昨日のサヨナラの場面、福留・ゴメスが敬遠で歩かされました。
もしかしたら、昨年までの阪神なら、この2人との勝負を避けられたらダメかな!?と心配していたかもしれません。
ところが、今年の阪神は違います。
高山がいる、そのあとには原口がいる、何とかやってくれるだろう!! という期待感しか湧いてきませんでした。
その場面、ベンチでの鳥谷の表情も映し出されました。
この試合のこの回、次の打順の鳥谷には回ってきません。
鳥谷はどんな気持ちだったでしょうか。
きっと、この2人で何とかしてくれるでしょう、ショートフライを取れなかった責任はあるが、なんとか阪神が勝てそうでよかった・・・というふうに想像します。
皮肉にも、鳥谷が取れなかったフライの打者走者をおいて同点ホームランを打ったアベ選手がファールフライを取れず、高山選手のサヨナラ安打となりました。
ドラマのような予想もしない展開が現実に起こるという、なんとも波乱万丈な試合でした。
タイトルでつけた人間味のある実力主義についてですが、ただの実力主義だったら鳥谷をスタメンから外していたかもしれません。
しかし、これまでの実績とこれからの期待感を込めてのスタメン8番。
ここには金本監督も通ってきた連続試合出場ということも少なからずあるでしょう。
金本監督も鳥谷の努力などを知ってはいるでしょう。
だからこそ鳥谷にももっと結果をだして喜んでもらいたいという気持ちもあるかもしれません。
実力と人情を加味した打順が昨日の鳥谷8番なのかもしれません。